単語力がないので英語が思うように話せません。
英語がわかるようになるために語彙力を上げないと!
このように単語力の強化に励む英語学習者の方は多いですよね。
母国語のような語彙力をつけることは可能なのでしょうか?
語彙が沢山あるにこしたことはありませんが、語彙力は「英語を理解するちから」や「英会話力」にどのくらい影響を与えているかご存知ですか?
ネイティブスピーカーや海外に住んでいる人の語彙力と、日本で英語を学習する際に得られるであろう単語力をレベル別に考えてみましょう。
また語彙力と会話力の関係も実際の例からお話しします。
♡ もくじ ♡
💡「ネイティブスピーカー」と海外に住んでいる「英語が第二言語の人」の語彙量
ネイティブスピーカーの語彙量は大体15000~30000といわれています。
語彙というのは果てしなくあるので、実際存在する語彙に関してはここでは触れません。
そして、ネイティブの語彙平均が20000語で、ある程度の年になってからもボキャブラリーが一日一個ずつのペースで増えれていくともいわれています。
それでは海外に住んでいて、英語をいわゆるネイティブ並みに流ちょうに話せている人の語彙量はどのくらいでしょうか?
調べたところ、10000~20000語だそうです。特に、ネイティブよりもすごいスピードで単語量を増やしている(一日に2~3個ペース)にもかかわらず、ネイティブより少ない場合が多いとのこと。
第二言語としての英語の語彙量をネイティブと比べてみると、現地の小学校高学年から中学二年生より下回るという結果もでています。
それに加えて、語彙量は「知っている量」と「使えている量」でも差が出てきますので、ここでもアクティブな語彙量はかわりますね。(語彙が沢山あっても適切に使えるか?と考えると実際の語彙量は減ります。)
それでは日本で一般的な英語学習をしているひとたちの語彙量もみていきましょう!
💡日本で英語学習をしている人たちの語彙量
まず、日本の学校教育と少しの独学で身に着けられる平均的な語彙量は2000~3000くらいで、これだけ語彙があれば実は「英語だけで会話」ができます。
実際の語彙量はひとによってずいぶんと変わるのですが、大人になってから一からやり直し英語をされる場合、覚えている語彙が2000語満たないかたも多いのが現状です。
独学でみっちり勉強した!という方は語彙が5000語以上あります。
海外留学をしたことがあったり、試験英語の勉強で単語を叩き込んだ方たちは8000語以上ある方が多いです。
語彙量の話をしていますが、面白いことに「英語を話す力」「英語を理解する力」というのは語彙量に左右されません。
どのレベルの方も訓練しだいで英語だけの会話がすぐに可能になります。
ただ、中学生レベルの英語を理解していない方は少しリミットがかかるので、最低中学レベルの英語を復習して、高校レベルまでおさらいすれば、どの程度やるかにもよりますが最終的に3000語から5000語レベルが手に入ります。
英語を話すことに語彙の量が必ずしも影響をしないとはいえ、もちろんできることに違いはでてきます。
次を見てみましょう。
💡語彙量別!に英語で可能なこと
英語を使いこなし英語で楽しむために必要な語彙量
⇒800語~5000語
よく会話に出てくるような「必須単語」の800語~1500語くらいを知っていれば英会話の75%は理解できるという説があり、実際に生徒さんたちをみていてもその実感があります。
語彙力があるのと、その音が聞こえるか?使えるか?はまた別の話です。
そして語彙レベルが2000語~5000語まで伸ばすことができると、95%以上英語が理解できるという結果がありますので、これを考えてみると中学高校と英語をしっかり勉強した人は「英語が話せる予備軍」となります。
ですので、やり直し英語ではまず2000語程度を必ずマスターしていただきたいと思います。目安としては中学卒業程度のの英語の知識です。
2000語あれば、英語の学習もやりやすくなり、ある程度のシンプルなことは英語でわかるので、NHKの英語プログラムなどにも積極的に取り組んでいくとさらに語彙が増えますね。
さて、次が肝心なところです。
2000語くらいなら誰でも到達できますが、もうちょっと頑張ると嬉しいことがおきます。
3000語くらいの語彙量があれば、海外のテレビや映画でさえ理解できるレベルに入ることができるのです。
しかも、実は「ペラペラ英語を話せるようになるレベル」でもあり、このレベルの方は訓練次第で1か月以内に英語だけで会話ができるようになります。
英語を話すことが思ったよりハードルが低いことに驚かれますか?
ある意味、高校1年生のレベルで英語はほぼ問題なく話せますし、この後は英語の理解力があがり語彙が増えるスピードもあがっていくのでぜひ目標にしていただきたいレベルです。
4000語くらいになってくると、自分でもある程度満足できるレベルなります。このレベルに入ったら、海外ドラマや映画を字幕なしでどんどん見はじめたり、もっといろいろな英文にふれ、英語で読んで「英語の回路」作りを目指しましょう。
5000語まで増えるとどうなるでしょうか?
この語彙数がある方は、洋書を読んでそこまでストレスを感じずに楽しめるようになります。ちょっとわからない単語が出てきても自分で推測しながら進めるレベルです。
ここまでくれば、まず素晴らしいと思います!英語をもっと学びたいという気持ちも強くなるころです。
実はこの5000語レベルも、日本で英語をしっかり勉強すればたどり着けます。
それではさらに多くの語彙をもつとはどういう感じでしょうか?
*ちなみに、語彙量と運用できるレベルの語彙量には大抵差がありますので、たとえ語彙が多くても話せない人もいるという事実も頭にいれて読んでくださいね。
つまり3000語程度の語彙力の人が10000語彙ある人より話せるということも実際あるのです。
⇒5000語~25000語
6000語あれば程よい自信をもって英語を使うことができ、リスニングにほぼ不自由を感じなくなってくるレベルです。日本語のテキストに頼らず、英語でどんどん知識を入れていくこともできるレベルなので語彙がさらに増える確率があがります。
一般的な英会話や海外ドラマ、映画、トークショーなどは6000~8000語あれば問題なく楽しめます。
リスニングより少しハードルがあがるのがリーディングで、読むことが「楽」に感じてくるのは7000~9000語くらいといわれています。
これより上の語彙量は知識だけなら入れることができますが、運用できる語彙としていれるには少し時間がかかります。
レベルのイメージはこんな感じです。
12000 問題なく大抵のものは辞書なしで読めるレベル(ネイティブの中学生レベル)
15000 英文を苦労することなく理解できるレベル
20000 大卒のネイティブレベル平均
25000以上 社会人になってからも学び続けている人や教養のある人
日本に住んでいながら到達するのは簡単ではありませんが最終的なゴールとしては、運用できる語彙量を7000語~8000語くらい獲得できること目指しましょう。(試験英語となってくるとまた少し話がかわってきて10000~20000語欲しい人が増えます。)
そして、読むことの方が語彙量を必要としますので、固めの内容の記事も理解したいなら8000語~9000語くらいは頑張りましょう。
とはいえ最初の部分でお伝えしたように、3000語もあれば英語はほぼ自由に話すことができますし、英語でいろいろなものを楽しむことさえできます。
このことからも、単語をすべて知る必要はないということも忘れないようにしましょう。
語彙量を増やすのは良いことですが、英語が理解できて話すためには最低限の語彙量でも十分です。
まず大切なのは日常的な頻出単語で、語彙の基礎となりますのでしっかりやりましょう。
大切 → 英語を話すスキルは、必ずしも語彙量に依存していない。
💡無料で語彙量を測れる3つのオンラインテスト
その1
一つ目は日本語で受けるタイプのもので全140問あります。(初めての方におすすめ)
その2
二つ目は簡易テストで意味が分かる単語にチェックを入れて進むだけです。 出てくる単語は難しいものも多く、右側に集中しています。
その3
三つ目はこの中では一番難しいのでスキップしてOKです。腕に自信のあるかたは挑戦してみましょう。
💡まとめ
すでに中学生レベルの英文法と英単語を復習して、高校レベルもなんとなくわかるひとなら英語だけで会話ができるようになるのが普通です。
英会話トレーニングをはじめて英語が話せることを楽しめるようになりましょう!
語彙力がないから話せないのではなく、話す訓練をしていないだけなのでご自分の英語力を過小評価しないでください。
2000語以上ある方は1か月~半年で英語だけで会話ができるだけでなく、とまらずに英語で長く話せるようになります。(生徒さんが話せるようになるので、私は質問したり相槌を打つだけの場合もあります。)
私の生徒さんたち中にも最初のレッスンでは半信半疑という方もいますが、気が付いたら英語だけで話していて「本当に話せてますね笑」と喜ぶ方が多いですよ☆
💡語彙力を上げる方法
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