「最近、これが英語脳なのかな?と分かってきた気がします。」
英語脳をつくるなんて自分には無理!と言っておられた生徒さんの言葉です。
何が変わったのでしょうか?
私が日本で英語を学習していた時には、英語脳という言葉自体は意識したことがありませんでしたが、いわゆる”その状態”を目指して学習していたのを覚えています。
でも、大人になった今から英語脳を作ることはできるのでしょうか?
臨界期を過ぎたらどうのこうのって聞いたことがあるけど子供時代にやらなくては無理なのでは?
という心配はいりません。
大人になってからでもネイティブのような英語力を身に着けることは可能ということは、すでに科学的に証明されています。
というわけで、大人の皆さんもその心構えでこの記事を読んでください。
♡ もくじ ♡
📌英語脳とは?
結局のところ、英語脳ってどんなことを指しているのでしょうか?
一般的には、✅日本語を介さない✅英語を英語のまま理解する✅日本語を話しているのと同じ要領で、英語を話すときは英語で考え話すこと、などと言われています。
バイリンガルの脳の使い方に近づいた状態ですね。
一般の典型的な日本人の英語学習者が英語を話すときに脳内でしていることは、
ネイティブが話す →聞こえた英語を自分がわかる日本語英語にしながら頭のなかでリピートして →日本語に訳して内容を確認 →返答を日本語で思いめぐらす →日本語で考えながら訳したり自分の使いたい日本語に対応する単語を探す →そしてとぎれとぎれ話すというような長いプロセスのパターンを繰り返します。
全ての過程で訳したり自分の理解できる音を変換したりと時間もかかりますし、確かに効率が悪そうですね。
効率が悪いのはわかっていても、そう簡単に脱出できず、英語脳と言われるものは、トレーニングと経験を重ねた結果出来上がるものです。
あたりまえですが、初めから英語を英語で理解できるひとはいません。
ゼロから始めて英語を英語で理解しようと試すとかなりきついことでしょう。
初めから英語脳を意識しなくてもよいけれど、最終的にそうなるような”癖”や”トレーニング”を少しずつ続けていくのが正解です。
🪄🧩積み重ねですね。
そして最初は日本語で英語を学ぶことと、英語で英語を理解する訓練を並行して行うことが効果的です。
最終的には、英語で英語を学ぶに切り替えます。
📌そもそも英語脳は本当にあるのか?
ところで英語脳って本当にあるのでしょうか?
まったくそんなものは存在しないという人もいます。
勿論、脳科学的には英語脳という脳の分野は脳内にないでしょう。
ただ、英語脳とか英語耳という言い方が単にわかりやすいから使われているので、そういう意味では使い勝手の良い言葉です。
以前読んだ脳科学の研究結果によると、言語を話す際に、2つ以上の言語を話せる人がイメージや概念の分野では同じ脳を共有しているとありました。
この発見は、いわゆる英語脳と呼ばれる英語モードをつくるのに大きなヒントとなります。
脳内のイメージや概念を日本語で考えて日本語のアウトプットを準備してから英語に訳す流れではなく、その頭の中にあるイメージを日本語とは別のアウトプットルートを作成してだす、つまり英語で出力することです。
そしてそのラインを作って使えるものにするためには、英語でだすための🗝️知識はもちろんのこと、スポーツや楽器の練習に近い🗝️トレーニングが必要不可欠です。
📌英語を話すときの頭の中
英語が話せる人は沢山いますが、脳内での処理パターンは異なります。
英語を話すときに、頭の中はどのような感じになっているのでしょうか?
いわゆるペラペラ話している人でも頭の中は少し違いました。
超高速で訳しながら話す人
全体把握が得意で決まった言葉で乗り切る人
英語はそのままわかるけど思考は日本語の人
日本語で考えているけど英語も自然に出せる人
日本語で一切考えない人
第二言語として英語を身に着けたひとは、よく言われる生粋のバイリンガルと違う部分もありますが共通点もあり、両方の言語を境界線なく使いこなせるようにはなります。
その時には、英語脳とか英語モードとか一切考えずに英語を使えますね。
その状態にもっていくまでの過程で意識するのが英語脳を鍛えるということかもしれません。
鍛えるといっても、どんなことをすると近づけるのでしょうか?
関連記事:
1日10分から始められる英語レベル別「英語脳」の作り方とその大切さがわかる本
📌英語脳を作るのに役立つ5つのヒント
読者の多くは日本に住んでおられるでしょう。
どっぷり英語につかることが難しい方でも目指せるのは、英語モードに切り替えるスイッチと回路を作ることです。
英語モードに切り替えることを試みて続けている人の中には、ある時、これが英語脳かも?と実感し始める方もいるでしょう。
英語力を上げて、”英語モードに切り替えることがすぐできる状態”を準備しておく。
英語回路を構築してその上に経験を重ねていく。
準備とトレーニングが肝心です!
英語脳にも色々なレベルがあると思いますので、英語モード感覚を感じることを最初の目標にしてみましょう。
どんなことが英語脳にもっていく助けになるでしょうか?
1- 英語環境を作ること
2- 翻訳癖をなくすこと
3- 英語を聞く耳を作ること
4- 英語を語順のまま理解する訓練をすること
5- 決まり文句、熟語や定型文、表現をかたまりで覚えること
そのために自分には何ができるか実際に書き出してみましょう。
😶🌫️逆に、英語脳を作るのを妨げるもしくは遅くしてしまう方法は、翻訳ベースの学習や文法分析に頼った学習をしている場合です。
そして、英語にかなりの時間を費やす必要があることを理解することも重要です。
例えばリスニングを楽にするためには3000時間くらいリスニングに費やす!という長期的な目標をたててもよいですね。
関連記事:英語耳を開ける!1年で変革するための1000時間英語リスニングは可能か?【私の実例】
英語はトレーニングの繰り返しです。
音読やシャドーイングという訓練を行うことは力になります。
メリットが多すぎるバイリンガル脳
というわけで、ある意味では英語脳というものは存在して、それを感じることが出来る人も多いこともわかっています。
そして、そこまで到達するためには英語と日本語を上手に使って学ぶことや、長期的にトレーニングすることなども必要でしたね。
皆さんは、いつか英語脳というものを感じてみたいですか?
正しい方法であきらめなければ、きっと出会うことができるでしょう!
そしてメリットが多すぎるバイリンガル脳ということで、どんな良いことがあるのか最後に写真でご紹介します。
また、バイリンガル脳のメリットを体験するのに遅すぎるということはありません。
TEDのビデオも見てみましょう。
トレーニングの指導が欲しい方や、習慣作り、また決められた期間がっつり練習して自分をかえたいかたはいつでもご相談くださいね♡